11/04/2014

At the FNO.

 
先日行われたFNO
その会場で、僕が最も目を奪われたのが彼女、ABI である。
 
 
 


聞けば、アルゼンチンからの留学生で
友達とFNOに遊びに来たという。
ヘアスタイルもさる事ながら、アウターとノーカラーシャツの
絶妙な丈感が目を引く。

 
 
 



僕の友達がよく言う言葉に
〈Beautiful chaos〉というものがある。
(どんな日常会話をしているのか自分でも疑うが。)

もとは〈Dover Street Market〉でよく聞く言葉であるが、
実際のところ、今まで具体的なイメージを持つことができなかった。

「美しい混沌ってなんだろう。黒のイメージがある混沌が美しい?どういうことだ?」

僕の頭ではそんな考えしかできなかったのである。
しかし、今回彼女に会い、その雰囲気を目の当たりにすることで
直感的に"それ"がなにかわかった気がする。








Beautiful Chaos. 



彼女にぴったりの言葉ではないだろうか。



10/21/2014

VOGUE Fashion's Night Out Osaka!

先日、大阪は阪急うめだ本店・メンズ館にて、今年で3回目の開催を迎えた
FASHION'S NIGHT OUT OSAKA に参加してきた

FNO(FASHION'S NIGHT OUT) とは、世界の VOGUE が経済活動を
ファッションで盛り上げようということで主催する
世界最大級のショッピングイベントである。

年に2度、東京と大阪で行われる一大イベントだが、
今回はそんな関西のファッショニスタが集う "FNO OSAKA" の会場周辺にて
気になった方々にCHUMOKU.


GraphicデザイナーのYuさんとアレッシオさん。



 
 
 
 



まだまだ一例ではあるが、たくさんのファッショニスタがひしめき合う会場となった。



特に彼 (YOSHIKUNIさん) は会場でも一際渋い雰囲気を醸し出しており、
思わず「服飾関係のお仕事をされてるのですか?」と聞いてしまったが

「ただの服好きです。」とのこと。
深いグリーンカラーを合わせた彼のジャケットスタイルは、

一際目立つ存在感を放っていた。

FNO には、様々なファッションスタイルの人々が垣根を越えて数多く来場しており、
洋服を通して、ファッションを愛する彼らの個性が感じられる一夜となった。






 

10/08/2014

Night Encounter.

日本において、ハイブランドのアイテムを本当に着こなせている若者は、
どれくらいいるのであろうか?

カジュアルブランドを扱うセレクトショップが反響を得る今、
あえてそれらを選ぶ若者も少なく感じる。


ハイブランドの作り出すプロダクトの持つ特徴的なシルエットや、端正な作り、
着るたびに起こる胸の高揚。
肌を通して得られるそれらのものは
大量生産品と大きく異なる。


しかし、そのぶん着こなすことは難しく、
「着られている」人を多く見受ける。


今回はそんなハイブランドを着こなす彼にCHUMOKU.


 





LANVINのコートにMaison Kitsuneのショーツ
アイウェアにはTOM FORD〉。

これだけのアイテムを一度に身につけてもなお
服に着られることはなく、
逆に彼の魅力を引立てるひとつの要素として働いている。

なぜここまでハイブランドに身を包まれても
着られることがないのか。

そこには彼の持つ、ブランドに対する圧倒的な理解と
自己の解釈が大きく由来していた。


撮影させていただく前に少しお話をさせていただいたのだが、
ファッション談義の合間に垣間見える彼の知識量は
僕のそれをはるかに上回るものであった。

それはファッションに限らず様々な分野に及び、
なぜ着られないのかを僕は身を持って体感した。




素敵な笑顔を見せてくれた海人さん。
気さくな彼の魅せるスタイルは、いつも僕の想像を超えていく。





撮影を終えると、〈CELINE〉のPhantomを手に、
共に難波をあとにした。




※定期的な更新ができず、楽しみにして頂いた方々、大変申し訳ありませんでした。
次回からのCHUMOKU.もぜひご期待下さい。

 

6/27/2014

Street, Namba, Osaka.

大阪の難波には、様々な人が訪れる。
それは日本人だけではなく、アメリカ村 (通称アメ村) に根付く
独自の音楽やカルチャーを愛する外国人もしかり。
 
 
そんな今回は、アメ村のレコード盤屋さんの前で休憩していた彼女に CHUMOKU.
 
 
 
 






ロックやパンクミュージックが好きだという彼女。
日本には2週間ほどの旅行で訪れていて、
「彼氏が中にいるからここで待ってるの。」という。




NIKEの "ROSHERUN" にシンプルなトップスとパンツ、そしてヒョウ柄のTシャツ。
鼻ピアスまで開けているのに、耳元に光るそれはクッキーモンスターだったり。


耳元のピアス以外はすべてまとまっているにも関わらず、
いきなりのセサミストリートで僕は戸惑ってしまい、
「なぜクッキーモンスターをつけているの?」
と思わず聞いてしまった。

すると彼女は満面の笑みを浮かべながら
「私クッキーモンスターが好きなのよ!」
そう答えた。


彼女にとって、ファッションは人生を楽しむための1ツールであり、
それ以上でも以下でもない。

そう思わせるその言葉と笑顔に、
僕は妙に納得してしまった。
「それならそれでいいじゃないか。」と。




6/06/2014

Off-Street, Osaka.



最近、バックグラウンドに基づいて
服やアイテムを選んでいる人はそう多くはいないと思う。

大量生産の洋服が主流である今、
周りの人の意見に流されて(ときにマスメディアによって)
洋服を買う人が多いのが実だろう。

だが僕は、個人的に言わせてもらうと
圧倒的に前者のスタイルが好きだ。

自分が好きな様々なものが絶妙に組みあわさり、
それが徹底的に洋服に出ていようものならば、
それは僕から見たら実に「かっこいい」のである。

さて、そんな今回は
大阪は京町堀にある老舗、"NEPENTHES" のスタッフである

べーやんさんにCHUMOKU.












彼が首から下げるネックレスは Naja と呼ばれるもので、
ネイティブアメリカンが「母なる大地」との繋がりを表すアクセサリーである。
そこに needles の下駄、ジャージというまさに NEPENTHES !! なアイテム。

そんな彼の、まさに 「自我」 を貫いたようなスタイル。
バックグラウンドに自身のキャラクターが組み合わさったそれは、
見ていて本当にかっこよかった。

ご協力、ありがとうございました。


みなさんは何を基準に服をえらんでいるだろうか。
なにかこだわりがあったりするだろうか。

これからも、そんなこだわりの強い方々に
CHUMOKU.していきたいと、
今回を通して改めて思った。












6/04/2014

Damaged.



 
行きつけのお店。
それはレストランであったり、カフェや服屋、バーだったり
もしくは美容院などのサロンかもしれない。
 
実際この歳になると、誰しもが1つはそんなお店がありそうだが、
僕は今のところ特にない。
「どこで服買ってる?」なんて質問が来ようものなら
「えー、んー。」といった返答とは到底呼べない言葉しか発せない。

みなさんはどうだろうか?
そんなお店はあるだろうか?

しかしここで1つの疑問が生まれる。
それは、なにが "行きつけのお店の定義" なのかということ。

店員に覚えられること?
何回以上通うと?
いくら以上そこで購入すると?
 
正直どれも当てはまりそうだ。
だがしかし、もしそれが 「店員に覚えられること」 なのであれば、
僕にもひとつ思い当たるお店がある。
 
 
今回はそんな行きつけかもしれないお店である
大阪は堀江にある古着屋、「jaBBer」の清水さんに CHUMOKU.
 
 




実はこの写真、最近撮った中で一番お気に入りの写真である。
光の加減、表情、背景と被写体の雰囲気、撮ったタイミング。
そのすべてがピタっと一致し、僕の撮りたい理想のものになった瞬間。


このとんでもなく心躍るときの感動は
筆舌に尽くしがたいものである。














彼の着るもの、身に付けるアクセサリー、
その全てに一切の無駄がない洗礼されたスタイルは

個人的にすごく好きだ。

ご協力ありがとうございました。



撮影後、店のまえでしばし休憩。
他愛ない雑談を終え、
「また来ますねー!」
そう言い残し、お店を後にした。


そしてそんなとき、ふとあることに気づく。
僕はまだ名前を覚えて貰っていない。


行きつけへの道のりはまだまだだということに気づいた1日だったのでした。

6/02/2014

Off-Street, Horie


普段神戸で生活する僕だが、たまに大阪の堀江にいく。

そこでは梅田や神戸と違って独自の文化が形成されており、
行き交う人々の個性は他のそれより強く、
加えてそんな人が多くいるように感じる。


そんな堀江で、今回は NOPPELABO のナツキさんに CHUMOKU.










一見シンプルに見える彼女。
しかしふと街角で見かけた瞬間、なぜか気になる。

どこか違う、なにか違う。

よく見れば、見慣れない形をした帽子、やけに大きな襟をした比翼仕立てのシャツ。

そんな細かなディテールの差が、彼女のそのアンニュイな雰囲気を醸し出し、
個性溢れる堀江においてもより一層際立って見えた。








 



 

5/25/2014

Ellen.



I took this picture about 3 days ago.
Then I thought, she is the most memorable and stylish foreign student I've ever met in my Kansai Gaidai University's life.

僕は今まで何人かの外国人生徒に会ってきたが、
彼女は今まで出会ってきた関西外大の生徒の中で、最もスタイリッシュで印象的な女性。

撮っている最中、思わず
「あなたは僕のミューズです。」と、なんとも大それたことを
ポロっと言ってしまった。

それほど彼女のまとっている雰囲気は、僕には新鮮で、かつ撮りたい欲をくすぐられるものだった。


いやー、なんといったって、とにかく美しい!

5/14/2014

Fresh and Pure sense, Kansai Gaidai

 
「透明感のある人」。
僕は何度かそう言われている女性に出会ったことがあるが、
彼女たちのその 「透明感」 というのは
実際何を基準にして言っているのかは定かではない。

肌が白くて綺麗な人、
黒髪の人、
シンプルだけど自分に似合う服装を知っている人。

他にもあるのかもしれないが、
僕が聞くのは大体こんな感じだ。

そしてもし、それらが 「透明感」 という雰囲気を決める要素だとしたら、
彼女はまさに 「透明感のある人」 ではないだろうか。
 
 
 




普段カットモデルをしている彼女は
写真を撮られることに対して慣れているのであろうか、
撮影する際、自分の良さをいとも簡単に表情に引き出してくれる。





しかし、そんな彼女がふと垣間見せた
恥ずかしそうな表情は、
他のどの表情よりも人間味に溢れ、
僕には一段と輝いて見えた。



5/07/2014

Off-Street, Sannomiya.




普段はモデルをしているDiana.

特に柄物を着るわけでもなく、
白と黒でシンプルにまとめた
モードチックでスポーティなスタイル。


撮っている間も、
謙虚で寛容なその性格が特徴的で。
彼女のように、
流行りを取り入れつつ (NIKEとか)
自分のスタイルがしっかりある人には、
本当は流行なんて関係ないのかもしれない。

5/06/2014

Remenber the spirit that I started with.

写真を撮り始めてちょうど1年くらいが経ったのだけれど、
自分がどれほど上達したかはわからない。
もしかすると、はたから見れば一切成長していないのかもしれない。

それでも、1つ確かなことがあって、
それは「1年前よりももっと写真を撮ることが好きになった。」 ということ。

人との繋がりが人生にとって最も大切なものだと考える僕にとって、
カメラはよりその繋がりを広げてくれる魔法のツールなわけで。

そんなカメラには、彼がいなければ出会えていなかった。


孝典さんとは、1年前に大学で行われたカンファレンスがきっかけで出会った。
彼はおもに風景写真を撮ることを中心に活動していて、
いつも僕に写真の撮り方を教えてくれる大先輩である。


「マサイ族から貰ったんだよ!」という
彼が首から下げた 「ライオンの牙」 は、彼がアフリカに行っていた時に
マサイ族から頂いたという代物。





彼女とお揃いで購入した "オニツカタイガー" のスニーカーは
夜のライトに照らされて、

その柄を際立たせていた。

最初カメラを買ったとき、
写真を撮ることに飽きないか心配だった。

正直僕は飽き性な面が強いし、
自分で気づかないくらいに、実はみんなの流れに流されて
カメラを買ったんじゃないか、
そんな思いがあった。

だけど、撮るたびに納得いかなくて、
「どうやったらもっと上手く撮れるのか。」という
向上心であったり、逆に自己嫌悪に似た感覚を常に覚えることができるのは
写真しかないのである。

僕をいつまでも悩ませる「写真」という表現方法に、
これからも必死に向き合っていきたい。


4/26/2014

Hi! Mr.Gentlemen!!

ジャケットスタイル。
僕は高校生の頃から憧れている。

当時ふと見た「The Sartorialist」。
世界的なPhotographerであるSchott Schumanによって撮られた
その写真集は、
当時も、そして今なお見るたびに僕の心を躍らせる。

そこに載っているスタイルの数々は
ジャケットスタイルが多く、
それを見事に着こなす人々はダンディーでクールでセクシーで、
言葉ではうまく言い表せられないほどスタイリッシュ。

それゆえ、僕はジャケットを着こなす男に憧れ、
彼らのスタイルが大好きなのであります。

さて、そんな今回は、ジャケットを見事に着こなす2人にCHUMOKU.



今回ハントさせて頂いたのは(左)ユウイチロウさんと(右)たけぽんさん。
彼らは普段からファッション談義に花を咲かせる仲良し2人組。



まずは彼、ユウイチロウさんから。
彼の着けているアイウェアは "THOM BROWN" の日本未発売モデル。
その斬新なデザイン・色味に僕は終始興奮気味。


そしてまたもや "THOM BROWN" のジャケットに
"Acne" のシルバーショーツを併せて。
胸に挿したチーフの形や、ネクタイのサブマリン柄という遊び心に
彼のセンスが伺える。


「これめっちゃ色んな服に合うし使い勝手ええねん。」
そんな彼のシューズはChurch's。
シルバーにチェックという装い。
その色味、併せのバランスに、撮影中目を奪われっぱなしで。


そして彼、たけぽんさんは "Adam Et Rope" のオーダーセットアップに
"Shwood" のアイウェアを。

「今日な、白シャツにしよか迷ててんけど、やっぱ攻めの姿勢大事やん?」
という彼は、
チェックonチェックという涼しげなスタイルで。


攻めのチェックをキュッと引き締めるように、
その鋭い光沢を帯びたネイビーのシルクタイは
首元を包み込んで。
 


足元には "THOM BROWN" のウィングチップを。
細部にまで徹底した素敵なスタイル。
撮影、ありがとうございました。


ふたりのように、自分の体、シルエットに合う服を選ぶ能力は
一朝一夕で得られるようなものではない。

シャツとネクタイ、そしてジャケット。
ジャケットスタイルをする上では、全てのバランスが整わないと、
僕の思う心が「ハッ」っとする雰囲気には成し得ないのだ。

会話をする上で感じる、彼らの持つ、自身の追い求めるスタイルに対する
知識というバックグラウンド。
心から尊敬してやまない。

撮影を終えたあと、彼らとしばしのファッション談義。
そのときに感じた、彼らの「ファッション」に対する愛。

各々で表現したいフィールドは違うけれど、
ファッションに対する思い、そして将来への展望は
みな情熱に溢れ、覚悟を持っていて。

そんな彼らとの会話に、また僕は刺激され、
 「スナップ」 というフィールドで、
僕らしく表現を続けていきたいと改めて思った。






本当に楽しい撮影だったなぁー。


4/23/2014

Wearing Black.


僕は黒い装いをしている人に、ときどき近づきにくさを覚えていた。
僕にとって純粋な白と黒は、様々な色の中でも最も迫力があり、優しさや暖かさを感じない
恐怖や不安に似たものを本能的に感じる色であるからだ。

そのために、僕は「やっぱり黒っぽい服装の人無愛想そうで苦手やなー。」と
常々思っていたわけで。

しかし今回のスナップを通して、そんなのは僕の勝手な思い込みだと改めて気づいた。
何を着ようがその人はその人だし、
白も黒も組み合わせ次第で恐怖や不安といったイメージは一気に消え去るのであると。

さて、そんな今回は、黒のパンツにコーチジャケットという
ストリートスタイルの彼にCHUMOKU.
 

彼は僕が勝手に"師匠"と呼んでいる大学の先輩、音吉さんのご友人。
ビンテージ×ハイブランドの組み合わせをよくされている。

 
カレッジリングにビンテージリング、ハイブランドのリング(名前を忘れてしまいましたすみません)と
その組み合わせが絶妙。

リストバンドは今季のY-3。
2つを組み合わせると「Hi!」という字になるらしく、
スタイルの中に遊び心も利いていて。
 

こちらもハイブランド(また名前忘れてもた。)のスウェットとCDGのコーチジャケット。
インナーに色味が加わっていて、それにより黒の圧迫感がほどよく緩和されていた。
腰に下げた"UNDERCOVER"がまたアクセントになって。


 



 「Jiedaのパンツってかぶるじゃないですか?それが嫌なので。笑」
という彼が履くのはKENZO。
赤のALL STARとの合わせが個人的にすごく好きです。

バックパックも古着のもの。
CDGという文字がちらっと見えるこの背中の感じがたまらなく好きで。
「男は背中で語る。」 まさにその通りやなぁ。と彼を撮っていて感じた。


本当に素敵な笑顔。
ありがとうございました。

僕が最初に抱いていた「黒い装いをする人」へのイメージ。
それが払拭されるのに、彼のこの素敵な笑顔が十分な理由であった。

スナップを終えたあと
「がんばってねー!!」と腕をガシッと掴んでくれて、
その瞬間に
「あぁ、こんな素敵な人がいるのにそんなこと考えてる自分がバカだった。」
と素直に感じた。
彼のような笑顔が、人が素敵な方をもっともっと撮るために、
これからもスナップを続けていきたいなーと感じたのでした。
あ、あと、ブランドとか忘れないためにアンケート用紙も作っとかないと。笑